現在、銀の小判、丸、角盆の製造を手掛けるメーカーは業界では極めて少数です。弊社ではこの「銀盆」の制作を最も得意としております。
戦後進駐軍等の洋茶器の需要が多く、へら絞りの機械加工で作られ、茶器を載せるお盆の成形にはプレス加工の鉄型を必要とします。特に小判盆や角盆の型製作は外注で概形状を造り、角の丸味、寸法出しはゲージとヤスリを使って手加工で完成させます。質の高い銀盆製作は仕上げ技術が命。手仕上げによる盆底の平面の均一研ぎ、砥石や炭の研ぎ方、研ぐ順序等の多くのノウハウがあり、それらを駆使し制作しています。本来茶器などを乗せるお盆でしたが、最近は賞杯に使われることも多くなりました。

銀で制作したおろし金と玉杯です。
おろし金で生姜をおろし冷ややっこにのせ、それを魚に玉杯で冷酒を味わう。そんな至福の時間を楽しんでいただけたらと思い、経済産業大臣指定の技術技法で制作しています(国の指定された検査に合格し証紙を貼ることが認められています)。玉盃は盃にお酒を注ぐと、表面に玉が浮き上がって見えるのが特徴で、銀は熱伝導率がよく、また水を浄化させる作用がありますので冷酒の味を引き立てます。

銀、赤銅、黒味銅、銅などの金属を使い、基本となる金属に模様を切抜き、切抜いた所に別の金属を嵌め込みロー付をして、金属の色の違いで模様を浮き立たせ、様式美を吹き込みます。
製作に時間がかかり製品として出てくるのは非常に少なくなっていて、工芸展などの作品に見ることが出来ます。

従来の鉄型では深い型を作るのは難しく、当社では低融合金の鋳物で型を作り立体感のある製品が出来好評でした。作りやすく加工しやすい型ですが、鉄のような強度が少なく深い分だけ割れやすくなります。

 

 

(株)宮本商行様 https://www.miyamoto-shoko.com/

老舗モール(東京銀器)様 http://www.shinise.ne.jp/younobi/tokyoginki/

伝統工芸青山スクエアー様 http://kougeihin.jp/